プロジェクト / 企画プロジェクト

世界に字幕を添える展

アイシン

#イベント #ソーシャルデザイン #プロモーション

この世界に字幕を添えよう。
「意思疎通の壁」を越える社会実験

聴覚に関する意思疎通をトータルに支援するアプリシリーズ
「YYSystem」が、ハラカドをジャックする
「世界に字幕を添える展」を開催。
館内の様々な場所に“字幕を添える”ことで、
誰もがコミュニケーションできるインクルージョンな世界を表現。
聴覚障がいのある当事者の⽅の視点によって課題を発⾒し、
聞こえる⼈は、実は⽇常に多くある「意思疎通の壁」に気が付く。
みんなが意識をすることで、
少しずつ世界が変わっていくことを⽬指しています。

プロローグ

この社会は、
みんなが聞こえる
前提で作られている。

主に聴覚障がいのある方を対象に、声や音を可視化する独自のアルゴリズムをコアとして「意思疎通支援」を行うアプリケーションシリーズ「YYSystem」を開発する株式会社アイシンさん。

「YYSystem」は、スピーディーで正確な文字起こし、31ヶ国語に対応できる多言語翻訳など、機能面の魅力だけでなく、開発者の中村氏を中心に、日々とことん当事者の声に寄り添いアップデートし続ける熱い想いとビジョンを持たれています。

「YYSystem」との出会いをきっかけに、ふと立ち止まり見渡してみると、この社会が「みんなが聞こえる前提」で作られていることに気が付きました。

インバウンドが増えますます多様化する昨今では、音の聞こえ方だけでなく、言語の違いによってコミュニケーションの障壁を感じる場面も増える事も予想されます。

そんな背景を受けて、「この世界に字幕を添えよう。」というコンセプトを提案しました。

世界がすこし、変わりはじめる。
「意思疎通の壁」を越える
7日間の社会実験。

「この世界に字幕を添えよう。」

僕らは、相手が声が聞こえる前提で話している。
社会は、みんなが音が聴こえる前提でつくられている。
耳が聴こえづらい人と話す時、言語が通じない海外の人と話す時、
多様な人々の輪の中で自分だけ言葉が喋れない時・・・。
他人と通じ合えるのが当たり前だと思っていた日常の中で、
僕らは時としてマイノリティになる。
さあ、誰も取り残されない社会へ。
この世界に字幕を添えよう。

このコンセプトのもと、「世界に字幕を添えられた状態」をつくることで当事者の方だけでなく、聞こえる人に対してもYYSystemをはじめとする情報保障の重要性や、課題により多くの方に気がついていただくイベントの開催を企画しました。

東急プラザ原宿「ハラカド」を舞台に、美容院・カフェ・居酒屋・お花屋さん・コスメ店・雑貨屋・イベントなど21店の参加テナントにYYSystemを導入し字幕を添えたり、指差しシートや筆談の備えなどを設置することで、いつもより聞こえない・聞こえにくい方も来店しやすい環境を作りました。

聴覚障がい当事者の方はリポーターとしてハラカド館内を巡り様々な課題を発見。聞こえる人はあえて耳栓をしながら過ごしてみることで、実は日常に多くある意思疎通を阻む壁に気がつく。

それらをWEBアンケートと付箋でシェアしていただき、会期中にも一部改善に取り組みながら、多くの声を寄せていただきました。

字幕を添えたら、
そこになかった景色が生まれた。

1週間の会期の中で、SNSを中心に人が人を呼び、日々賑わいが増し、最終的に1週間で1333名の方に参加いただくことができました。

ハラカドは元々インバウンドのお客様も多い施設ですが、館内のいたるところで、YYSystemや手話等で会話や買い物を楽しむ方々の姿が見られ、世界中の言語と、手話、筆談などさまざまなコミュニケーション手段が飛び交う、これまでになかった景色が生まれていました。

参加者からのSNS投稿やアンケートからも、
「美容院で初めて細かい確認をしながらカットしてもらいました!理想の出来上がりは初めて!」
「YYSystemをフルに活用してくださったので、とても納得いく買い物が出来た」
「フードコートでの注文が鬼門だが、うまく行ったとき感動した」
「店員さんが“ありがとうございました”を手話で言ってくださって嬉しかった」

など、日頃ハードルに感じていた課題や不安が軽減され、いつも以上に深いコミュニケーションができた様子が伺えます。

またイベント開始前は、多くの参加テナントが「聴覚障がいの方が来店・接客した経験がない」とアンケートに答えていましたが、イベント中はほとんどの参加テナントに当事者の方が沢山が訪れ、YYSystemを使うことで積極的にコミュニケーションする事ができました。

お客様側だけでなく、参加テナントも含めて1週間のうちに意識が変わったり、気づきが得られる機会にも繋がりました。

次は、どこに字幕を添える?

イベント最終日には、7日間の社会実験の速報を「字幕付きステージイベント」で発表。

当事者・聴者・テナントそれぞれの視点から、喜びの声やポジティブな意見だけでなく、新たな発見や改善すべき点も多く見えてきました。

さらに、レポートの内容を受けて、様々な分野で活躍するゲストと共に、もっと「意思疎通の壁」を越えていくためのディスカッションをしました。

最後に、YYSystem開発者の中村氏が「今回の取り組みを一過性に終わらせてはならないという使命感が芽生えました。
参加できなかった人たちのSNS投稿からも、もっと自由にコミュニケーションを取りたいという願いが感じられ、自分の言語やアイデンティティを肯定できる社会の必要性を再認識しました」とコメント。
参加したお客様からも継続の重要性や、他の場所や地域での開催希望など期待が寄せられました。

1週間のうちに高まった熱量を絶やす事なく、YYSystemの挑戦はまだまだ続きます。

Client:株式会社アイシン
Producer: 萩尾友樹
Planner+Creative director:新田あずさ、堀尾優
Account Manager:近藤徹
Project Manager:堀越彩

YYSystem
世界に字幕を添える展

他のプロジェクト