プロジェクト / 事業プロデュース

TRAN.SCENDER® HÔTEL

プロフィッツ

#地域 #旅 #空間プロデュース

文化を編集し、宿泊体験に変換する。
街の魅力を高める都市型ホテル。

横浜中華街の廃業した飲食店を、
ホテルにコンバージョンするプロジェクト。
豊かな自然環境や眺望の良さが魅力のリゾートホテルに対して、
都市型ホテルの価値とは何か?
街が持つ歴史や文化をコンテンツとして編集し、
宿泊の様々なシーンに落とし込むことで
「街の魅力を高めるホテル」をプロデュースしました。

プロローグ

眺望や施設の豪華さだけではない、
都市型ホテルの価値を考える。

「横浜中華街に、どんなホテルを作るといいと思いますか?」

お話をいただき、考えたのは「この街に泊まる理由は何か」ということでした。

横浜中華街は国内有数の観光地でありながら、食べ歩きや買い物、占いなどを目的とした、日帰り観光が主流の街です。
好アクセスゆえ、宿泊は別の街に流れてしまうことから「中華街に行くならここに泊まりたい」と思わせる、強い個性が必要だと考えました。

当該物件は繁華街の6階建て。
リゾートホテルのような自然や、高層ホテルのような眺望はありません。
あるのは、超個性的な街。

この異国情緒あふれる横浜中華街の文化を編集し、コンテンツとして提供することで、眺望や施設の豪華さを強みとしたシティホテルとは異なる、ここならではの価値が生まれるのではと考えました。

人、感性、そして街を
リバイブするホテル。

コンセプトは「REVIVE」
人、感性、そして街をリバイブするホテル。

1859年の横浜港開港以来、多様な国の人や文化を受け入れ、融合することで独自の発展を遂げてきた横浜中華街。

その背景にあるのは、時代への適応力、異文化をアレンジする感性や、訪れる人に活力を与える街の力。

これらを再解釈し、『古き良きものを蘇らせ、新しい感性を興し、心身を回復させる』ことで横浜中華街をアップデートし、新たな旅の拠点となることを目指すコンセプトを設定しました。

「遊び心」で、
旅のハイライトをつくる。

旅の拠点になるための仕掛けとして、まず考えたのがルームウェアです。
温泉街を浴衣姿で歩くように、中華街もこの場所らしい服で歩いたら・・・
食べ歩きをはじめとした定番の体験も、思わず写真が撮りたくなる、印象的な旅のワンシーンになるはず。
そんな、街歩き自体を旅の目的のひとつに変えるようなルームウェアを目指し、
人気パジャマブランド『NOWHAW』とのコラボレーションで制作しました。

ホテルの客室は全34室。中でも特徴的なのは、飲食店時代は事務所兼倉庫として利用されていた3階建ての別棟です。
1フロアごとに見ればコンパクトなサイズだったため、3フロア一棟貸切の客室にしました。
まず、1Fは旅の疲れを癒す、サウナと水風呂を備えた浴室に。

2Fはセルフバーカウンターや、インフィニティミラーを備えたリビングルーム。
ダイニングテーブルは、引き出しに格納されたオリジナルの卓球備品を組み立てることで卓球台として使用可能。昔ながらの旅館ではお馴染みの卓球を"蘇らせて"、中華街らしいホテルの体験にアレンジしました。

3Fはベッドルーム。壁面には、クッションが敷き詰められた部屋へ繋がる「隠し扉」も。ワークスペースとして、大人数での宿泊の際は布団を敷いて寝室として、お子様のプレイルームとしてもご利用いただけます。

心身を回復させ、
感性を刺激する宿泊体験。

本館の地下1階には、宿泊者専用のミストサウナ「TOJI SAUNA」。
温泉由来のミネラルを含む温泉ミストに包まれる、新感覚のサウナ体験です。

宿泊者限定の朝食は、人気チャーシュー専門店「叉焼春(チャーシューメイ)」とのコラボレーションで開発。特製中華粥または海老ワンタン麺からお選びいただけます。

ラウンジの割り箸は、袋を開けると運勢が書いてある「占い箸」。
大吉が出たら、ちょっと良いことが起こります。

さらに気鋭のアーティストたちを誘致し、ゲストの感性を刺激するアート作品を館内の随所に設置。中華街ならではのテーマやモチーフでホテルを彩っています。

このように、街の文化を編集してコンテンツ化することで、
ホテルと街が緩やかにつながり、
街の多層的な魅力を伝える観光拠点となっていく・・・

そんな場所になることを目指した、意欲的なホテルプロデュース事例となりました。

Client:株式会社プロフィッツ
Executive Producer:萩尾友樹
Producer + Planner:吉岡太郎
Director:永山慶志郎
Project Manager:原田裕人

[Art]
Painting:baanai
Neon:福井和来
Calligraphy:中友香
Photograph:金本凜太朗
Illustration:中村弘峰(中村人形)

TRAN.SCENDER® HÔTEL YOKOHAMA

実施時期:2025年11月開業

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