プロジェクト / 場の企画

大丸東京店 JAPAN CRAFT

大丸松坂屋百貨店

#店舗

日本の工芸品を世界中の方々に大切に届ける
コンシェルジュの役割を担っていく

東京の玄関、東京駅の八重洲北口すぐに、館を構える大丸東京店。
観光客の方々を含め1日に約10万人の方々が来店される百貨店
でありながら、旅や暮らしのインフォメーションのような存在。
その9階リビング売場に、これまで食器売場として存在していた
ブランドとともに、新たな試みに挑戦していきたいという
大丸東京店の熱き思いを伺い、ご一緒させていただきましたのが、
この「日本の工芸品を世界中の方々に大切に届ける
コンシェルジュの役割を担っていく」という体験型ショップです。

東京駅で、百貨店としての
強みを活かし未来に繋げる
育成型リブランディング

立ち上げに関わるブランディングデザイン、内装設計デザイン、接客やサービスに伴うツールのセレクトやデザイン、新規プロジェクトとしての営業部/取引先サポート、プロジェクトのチームビルドサポートなど、実現に必要なことを柔軟に伴走しました。

このショップは、大丸東京店としても未来に向けた可能性を携えながら、ワクワクする気持ちとともに始まり、オープンしてからステークホルダーとお客様、みんなで育てていく成長するショップです。

関わってくださる方々とこれから育てていくため、このエリア全体を1ショップとするようなショップ名やエリア名はあえて設けていません。共通するブランドストーリーがこのエリアをまとめています。

見て触れることで伝わる価値、
リアル店舗での体験を通じて
日本各地を旅するように知る

ここには、日本各地から大切に伝えたい、届けたいコトやモノたちが集まってきます。
それらを、大切に届けたい一人一人のスタッフによって、並べられ、関心を持ってくださったお客様一人ひとりにお話をしながら、魅力を伝えます。

ここでの体験は、まさに日本各地を旅するような体験。
空間のデザインも、ゆるやかに自然と全体を回遊してしまうような、まさに、島が海に浮かぶように、有機的なラインと佇まいで存在します。

そして、すっと境界線になっている壁は、山並みのように遠くから眺めても美しく、隔たりにもなりながら、それぞれの山に面する側(そば)に、それぞれの営みがあるという、そんな空間デザインとなっています。

風合いを感じる左官や、茅葺のアート作品、日本の工芸品やものづくりの魅力を感じる照明やスツールなど、お客様それぞれの感じる距離感で、楽しい発見をしていただける要素を随所に散りばめています。
回遊しながら感じる視界や景観の変化による楽しみがあったり、そんな心動くタイミングが、リアル店舗だからこそ生まれる体験になりますようにデザインしました。

「日本の四季と暮らしを感じるアート作品」

「日本の四季と暮らしを感じるアート」を茅葺職人/作家として国内外で活躍する、相良育弥氏とともに作り上げました。
左官の壁に、四季の草花ともに茅葺の作品が佇み、美しく彩ります。日本で古くから、食べるための米と住まうための稲を同時に育てていた日本の気候風土ともにあった、茅葺きの魅力やその職人技を感じていただける作品です。

素材の茅は、自然栽培をしている女性農家さんのとびきり美しい素材を使って制作くださり、明るめの色でとても美しい表情に仕上がっています。
作品の下が茅の根本、上にいくにつれ穂先を使用し、色味やサイズのグラデーションが、その育った風景や風を感じるような佇まいをかもしだしています。

花器は、昔囲炉裏の土にさしてじんわり温めながた使われていた徳利を花器として扱ってらっしゃる花屋から譲り受けました。これも素敵な用の美を持った工芸品です。

四季折々の植物を掲げるアートディスプレイは、暦CRAFTのコンテンツ内容やテーマに合わせて、季節の草花や書などを掲げ、空間を彩りつつお客様との会話の接点になるような、「コンシェルジュの想いと手仕事で仕上がるしつらえ」になります。

また、国内外でご活躍されている相良育弥氏のアート作品が一般的にご覧いただける数少ない場でもありますので、ぜひその美しさに見惚れるひとときをお楽しみにいらしてください。

<プロフィール>
茅葺き職人・作家 相良育弥/株式会社くさかんむり代表
建物だけにとどまらず、様々な方向から茅葺の持つ可能性や魅力を探り、引き出し、磨き上げて今を生きる人達お届けするという目的を共有した職能集団くさかんむり代表。伝統的な茅葺の修復から、現代的な茅葺への挑戦、より多くの方々に茅葺を知ってもらうためのワークショップやセミナーを開催。相良育弥氏の作品は2024年のロエベ財団クラフトブライズのファイナリストにも選ばれています。

キーカラーは豊かな自然と四季に恵まれた
日本人特有の色彩感覚に基づく伝統色

ブランディング企画、チームビルド
顧客体験設計を経て空間デザインやお客様の手に触れるもの全てをディレクションし、実現に向けてパートナーやクリエイターと共に作り上げました

【日本の伝統色】
日本には豊かな自然と四季があり、日本人は自然と密着して生きてきました。そんな日本人特有の色彩感覚に基づく伝統色が千種類以上もあると言われています。

そしてその色を示す響きも美しく、趣深いものばかり。伝統色を通して、そんな日本人の美意識や文化に触れることができ、ふとその色についてもお客様に伝えたくなります。

そんな、日本に古くから伝わる特有の色味とされる「日本の伝統色」からキーカラーを定めています。

【オリジナルラッピング】
食器売場の頃からもギフトでお求めになられるお客様が多いブランドが集結するからこそ、より一層お客様に喜んでいただけるツールとして、今回オリジナルラッピングが生まれました。

また、メッセージカードはお買い求めくださったお客様がギフトを贈る方に向けてだけではなく、この工芸品を作った職人の方や、庖丁や工芸品のメンテナンスをしてくださった職人の方々へのメッセージカードにもお使いいただくなど、つなぐ、届けるコミュニケーションツールにとの思いで、企画・デザイン/制作の進行サポートをさせていただきました。
(制作/協力 株式会社竹尾)

大切なのは、ブランド愛をお客様と育み
ビジネスとして継続できる仕組み

【立ち上がり時のインナーブランディングとしてもinstagramを活用】

工芸品が暮らしにある風景や工芸品に触れる目線を切り取ったアングルや言葉の綴り方を監修する中で、一緒に作り上げるスタッフみんなの解像度を上げながら、お客様に届けるようなコミュニケーションを見える化するツールとしてもinstagramを活用。

ステークホルダーである社内スタッフなど、関わる一人一人の解像度をあげていくツールとしても馴染みのあるツールを活用することで、ご覧になるお客様やフォロワーとのコミュニケーションだけでなく、インナーブランディングが自分ごとになりやすいように工夫した取り組み。
オープン前からオープン後の3ヶ月の制作過程を伴走しました。
※現在はスタッフの方々で運用

【47都道府県とつながるイベント企画】

オープニング企画
自然とともに育まれた暮らしと手触り Vol.1 〜石川県〜

オープニングイベントは暮らしを彩る日常づかいにも素敵な石川県の工芸品を集めたPOP UPを開催。お買い求めくださったお客様に、職人へのメッセージ届けることができるオリジナルカードをお渡し。大丸東京店様からお取引先様を通じて、職人に届けさせていただく企画も実施しました。

日本の工芸品は、その土地の魅力的な風土とともに、職人によってそれぞれの時代の暮らしに寄り添いながら、受け継がれてきたからこその美しさがあります。ときめくような工芸品をぜひショップまでいらして手にしてください。コンシェルジュがお待ちしています。

Client:株式会社大丸松坂屋百貨店 大丸東京店
CX Designer / Spatial Creator:澤田直美
Spatial Designer:鈴木直樹、皿田亮朋

大丸東京店 JAPAN CRAFT HP
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